ひとつのシリーズを終え、新しいシリーズの開始を前に、「手話」についてまとめておきたいと思います。 今までの総括と考えていただいても結構ですし、これから始まる新シリーズの導入部として読んでいただいてもかまいません。
嬉しいことに、最近、手話についての関心が高まってきています。前回(Lesson73)でも触れましたが、
手話を取り入れたテレビドラマなども放映されるようになりましたし、聴覚障害者を主人公とした大林宣彦監督の映画『風の音が聴きたい』
(Lesson70で紹介)も公開間近なはずです。
聴覚障害者にとって「手話」は行動するに際して必要不可欠です。その手話への関心が高まることは、「聴覚障害者」に対する理解の深まりにもつながり歓迎すべきことだと思います。
ただきっかけが好奇心や可哀相という同情心から始めるのは(その後の理解の深まりを期待できなくはないので必ずしも否定するのではありませんが)あまり感心できません。
というのは安易な同情は障害者の最も嫌うところだからです。
初めて手話を習おうという方には、同じ人間として心の底から友達になりたいと思い、そのコミュニケーション手段として手話を身につけるのだという、そういう心構えを期待したいと思います。
ここで「手話」について簡単に解説致します。手話は大きく分けて三つに分類されます。
まず一つは「日本語対応手話」といいます。これはふだん私たちが話す言葉をそのままの語順で手話に置き換えたもので、口話と手話とを同時に行なうのが一般的です。
ただし動詞・形容詞などの活用はありません。また助詞は省略されるのが一般的です。
二つ目は「伝統的手話」といいます。これは生まれつき耳の聞こえない聾唖者が使っている手話で口話とは一体化していません。
手の位置や顔の表情、動作、全身などを巧みに使って表現するもので、見ればおおそそのところは直感的に理解できますが、それを言葉に置き換えるとなると困難を伴います。
三つ目は「同時法手話」といいます。これは栃木県の聾学校で考え出されたもので、口話で話す通りに、助詞も助動詞も全て手話で表現しようというものです。
手話は私たちがふだん話している言葉に比べると語彙数が少なく、同じ動作の手話でも複数の意味を持っている場合があります。 たとえば、「夏」はうちわで扇ぐ動作をしますが、同じ動作が「暑い」や「南」をも表わしています。 それがどの意味で使われているのかは、前後に続く言葉や話している表情、唇の動きなどから判断するのです。 また国柄による違いというのもあり、たとえば日本では小指を立てると「女性」を表わしますが、同じ動作がアメリカでは「女々しい男」を意味し、ヨーロッパでは「悪い」となります。 また手話のほかにひとつずつの仮名に対応する「指文字」も覚えていただいた方がよいと思います。 手話での表現方法がわからない時などは指文字で単語の読みを表せるので便利です。
さて、これからまた新たに手話教室を開講させていただきますが、手話は「語学」には違いありませんので、使いこなせるようになるには多少の忍耐とチャレンジ精神は必要です。 せっかくのご縁です。どうぞ最後までこの「手話教室」とお付き合い願います。
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